<コラム>【違いって何?】木綿豆腐vs.絹ごし豆腐vs.高野豆腐
お豆腐は日本の家庭に欠かせない食材の一つです。
原料は大豆で同じですが、製造工程により栄養価や食感、味は様々です。
今回は、木綿豆腐・絹ごし豆腐・高野豆腐の栄養価や違いについてお伝えいたします。
〈 木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いって何? 〉
木綿豆腐と絹ごし豆腐の大きな違いは食感です。
木綿豆腐はしっかりとした食感があり食べごたえがあります。絹ごし豆腐はツルッとした食感でなめらかです。
絹ごし豆腐は、豆乳+凝固剤で固めたものです。
木綿豆腐は、絹ごし豆腐を穴の空いた型箱に木綿の布を敷き圧力を加えて成形したものです。
木綿の布目がお豆腐の表面につくことで木綿豆腐と言われています。
〈 絹ごし豆腐に多く含まれる栄養素は〇〇 〉
【たんぱく質】
木綿豆腐 6.6g 絹ごし豆腐 4.9g
【カルシウム】
木綿豆腐 120mg 絹ごし豆腐 43mg
〈 一番栄養価が高いのは、、 〉
高野豆腐は、水切りしたお豆腐を凍らせる→解凍→乾燥したものです。凍り豆腐とも呼ばれます。
高野豆腐は製造工程の中で栄養分が凝縮されますので栄養価がとても高いです。木綿豆腐に比べてたんぱく質量は約7倍と高く含まれています。
スポンジ状の構造になっていますので、調味料がよく染み込みやすいのが特徴です。たんぱく質やカルシウム、ミネラルが豊富に含まれています。
煮物やスープなど様々なお料理にぴったりです。
☆おすすめメニュー
親子丼のお肉を半分ちぎった高野豆腐に置き換える
高野豆腐の唐揚げもおすすめです。
戻して軽く絞った高野豆腐を唐揚げのお肉のように調理します。
包丁で切るよりも、手で一口大にちぎると形も唐揚げのようになります。
★粉豆腐
高野豆腐を粉状にしたものが粉豆腐です。スーパーで、粉豆腐の状態で売っていますが、ご自宅でも簡単に作ることができます。
おろし金を使って、乾燥した状態の高野豆腐を削るだけです。
小麦粉やパン粉のかわりになりますので、ハンバーグなどのひき肉料理のときに、つなぎに使うのにおすすめです。
糖質OFFでたんぱく質UPになり、かさ増しにもなります。
お豆腐などと違い水っぽくならず反対に水分を吸ってくれるので扱いやすいです。
フライなどの衣にもおすすめです。
もめん豆腐は余分な水分を絞って製造されるため、栄養素は絹ごし豆腐よりも多く含まれます。
大豆のたんぱく質は植物性のたんぱく質ですが、お肉やお魚と同じようにアミノ酸スコアは100で高く、吸収率も良いです。
木綿豆腐の方が凝縮されている分栄養価は高いのですが、水を絞る工程で水溶性ビタミンが流出されてしまうため、水溶性ビタミンは絹豆腐の方が多く含まれます。
いかがでしたか?
同じ原料でも製造工程により栄養価がそれぞれ違います。
色々な食感が楽しめますので、お料理によって使い分けていただけると良いと思います。